「広島で遺言書作成を考えているけれど、何から始めればよいか分からない」とお悩みではありませんか。実際に、当事務所にも廿日市市や広島市内のお客様から、このような相談が数多く寄せられています。そこで本記事では、廿日市の行政書士が、失敗しない遺言書作成の第一歩を分かりやすく解説します。

遺言書は、ご自身の財産を大切な人に確実に引き継ぐための重要な書類です。しかし、書き方を誤ると無効になる可能性もあります。つまり、正しい知識と手順を知ることが、安心への第一歩となるのです。

広島で遺言書作成を始める前に知っておきたい基本

遺言の相談をする老夫婦のイメージ図

まず、遺言書作成の基本を押さえましょう。遺言書とは、自分の死後の財産分配などについて、生前に意思を残しておく法的な書類です。民法に基づき、一定の形式を守らなければ効力が認められません。

そのため、何となく書き始めるのではなく、まずは制度の全体像を理解することが大切です。広島県内でも、近年は終活ブームを背景に遺言書を作成する方が増えています。

遺言書作成が必要となるケース

具体的には、以下のような方に遺言書作成をおすすめします。

  • 夫婦間にお子様がいないご家庭
  • 相続人同士の関係性に不安がある方
  • 事業を後継者に引き継ぎたい経営者の方
  • 内縁の配偶者やお世話になった方に財産を遺したい方
  • 不動産を複数所有している方
  • 相続人以外の団体に寄付したい方

特に、相続人が複数いる場合、遺言書がないと遺産分割協議で揉める可能性があります。一方で、遺言書があれば、ご自身の意思に沿った財産分配が実現できます。

広島で作る遺言書の種類と選び方

では、遺言書にはどのような種類があるのでしょうか。民法では主に3種類が定められていますが、一般的に利用されるのは「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」の2つです。

自筆証書遺言の特徴

自筆証書遺言は、遺言者本人が全文・日付・氏名を自書し、押印して作成する遺言書です。費用がかからず、いつでも作成できる手軽さが魅力です。ただし、形式不備で無効になるリスクがあります。

なお、令和2年7月10日から、法務局による「自筆証書遺言書保管制度」が開始されています。この制度を利用すれば、紛失や改ざんのリスクを防ぐことができます。

公正証書遺言の特徴

公正証書遺言は、公証役場で公証人が作成する遺言書です。法律の専門家が関与するため、形式不備で無効になる心配がほとんどありません。広島県内には、広島・呉・福山・三次・尾道に公証役場があります。

また、原本が公証役場に保管されるため、紛失や改ざんの心配もありません。詳しくは、日本公証人連合会の公式サイトもご参照ください。

自筆証書遺言と公正証書遺言の比較

項目自筆証書遺言公正証書遺言
作成者遺言者本人公証人
証人不要2名以上必要
費用原則無料(保管制度利用時は3,900円)財産額に応じた手数料
保管自宅または法務局公証役場
家庭裁判所の検認必要(法務局保管は不要)不要
無効リスクありほぼなし

広島での遺言書作成における失敗しない第一歩

それでは、具体的に何から始めればよいのでしょうか。失敗しないためには、次の3つのステップを順番に進めることが重要です。

ステップ1:財産の棚卸しから始める

遺言書作成の第一歩は、ご自身の財産を正確に把握することです。具体的には、不動産・預貯金・有価証券・生命保険・借入金などをリストアップします。これを「財産目録」と呼びます。

つまり、何をどれだけ持っているかが分からなければ、誰に何を遺すかも決められません。まずは、通帳・登記簿・保険証券などを集めてみましょう。

ステップ2:相続人を確定する

次に、法定相続人が誰になるかを確認します。具体的には、戸籍謄本を取得して家族関係を確認する作業です。意外なことに、ご自身が把握していない相続人が判明するケースもあります。

例えば、前婚の子や認知した子がいる場合、その方々も相続人となります。したがって、戸籍の確認は欠かせない作業です。

ステップ3:遺言の内容を具体化する

財産と相続人が把握できたら、いよいよ遺言の内容を具体化します。「誰に」「何を」「どれだけ」遺すかを明確に決めていきます。さらに、遺留分への配慮も必要です。

なお、遺留分とは、一定の相続人に法律上保障された最低限の取り分のことです。これを侵害する遺言は、後にトラブルの原因となる可能性があります。

広島で遺言書作成を専門家に依頼するメリット

遺言書はご自身でも作成できますが、専門家への依頼には大きなメリットがあります。とはいえ、「費用がかかるのでは」と躊躇される方も少なくありません。そこで、専門家に依頼する具体的なメリットをご紹介します。

  • 形式不備による無効のリスクを回避できる
  • 遺留分を考慮した適切な内容にできる
  • 必要書類の収集をサポートしてもらえる
  • 公証役場との調整を代行してもらえる
  • 税金面については、必要に応じて税理士と連携して対応できる
  • ご家族間のトラブル予防につながる

特に、公正証書遺言を作成する場合は、行政書士が文案作成から公証役場との打ち合わせまでサポートします。その結果、スムーズに手続きを進めることが可能です。なお、相続税に関する具体的な相談や助言は税理士の業務範囲となるため、当事務所では必要に応じて信頼できる税理士と連携してご対応いたします。

廿日市の行政書士に相談する利点

廿日市市や広島市西部にお住まいの方にとって、地元の行政書士に相談する利点は数多くあります。例えば、地域の公証役場や法務局の事情に精通しているため、効率的な手続きが可能です。また、対面での相談がしやすく、信頼関係を築きやすい点も魅力です。

遺言書作成でよくある失敗例と注意点

ここで、遺言書作成でよくある失敗例を紹介します。実際に、当事務所でも以下のようなご相談を受けることがあります。

  1. 日付の記載が「令和7年7月吉日」のように特定できない表現になっている
  2. 不動産の表示が登記簿と一致せず、特定できない
  3. パソコンで作成した自筆証書遺言で財産目録以外も印字されている
  4. 押印を忘れている、または訂正方法が不適切
  5. 遺留分を全く考慮せず、後に紛争の原因となる

これらの失敗は、いずれも事前の知識があれば防げるものばかりです。そのため、最初の段階で専門家に相談することをおすすめします。

法務省・法務局の公式情報も確認を

遺言書作成にあたっては、公式情報の確認も重要です。法務省や法務局では、自筆証書遺言書保管制度に関する詳しい情報が公開されています。最新の制度内容については、法務省の自筆証書遺言書保管制度のページをご確認ください。

広島で遺言書作成を進める際の費用と期間

気になる費用と期間についても触れておきます。公正証書遺言の公証人手数料は、財産総額に対して一律にかかるものではありません。具体的には、遺言によって財産を取得する受遺者ごとに、その取得分の価額に応じた手数料を個別に算定し、それらを合算して算出する仕組みです。

例えば、相続人や受遺者が複数いる場合、それぞれが取得する財産の価額をもとに、一人ずつ手数料を計算します。そのうえで、全員分を合算した金額が手数料の総額となります。さらに、遺言加算など別途の加算項目がつく場合もあります。詳しい手数料の算定方法については、日本公証人連合会の公式サイトをご確認ください。

これに加えて、行政書士への報酬や戸籍取得費用などが必要となります。期間については、必要書類の収集状況にもよりますが、一般的には1ヶ月から2ヶ月程度で完成することが多いです。ただし、財産が複雑な場合は、より時間がかかる可能性があります。

まとめ:広島での遺言書作成は早めの準備が肝心

以上のことから、広島で遺言書作成を始める第一歩は、財産の棚卸しと相続人の確定から始まります。さらに、ご自身に合った遺言書の種類を選び、専門家のサポートを受けながら作成することが、失敗を防ぐ最良の方法です。

遺言書は、ご自身とご家族の未来を守る大切な書類です。「まだ早い」と思わず、お元気なうちに準備を始めましょう。廿日市の当事務所では、広島県内全域からのご相談を承っております。

行政書士江島世鉉事務所

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